2017年04月20日 (木) 02:38 | このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - このあと滅茶苦茶ワックス掛けした | | | Edit |
(たぶん)ストレス対処法についての話。

こんな時間(夜中の1時半)だけれど、ふと気が向いたままに、換気扇の掃除をしてみた。
中古賃貸マンションで入居してから2年半ほど経つが、初めて掃除したので結構汚れがこびりついていた。

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この数日は残業が多く、日付が変わる頃に帰宅すれば嫁も娘もとうに寝ており、それから一人で静かに夕食を食べてシャワーを浴びて、ちょっとネットサーフィンをして寝るだけ、朝は寝起きの妻子を横目に自分の身支度をパパッと済ませたらすぐ外出(出勤)、という日が連続している。
やっぱりこういう生活は味気無い。(家族の一人として)何か家の事もしたい。
そんな昨日の夜、やはり残業して11時過ぎに帰宅し、嫁が作ってくれていた夕食を、温めなおしも皿に盛り直しも居間への移動すらせずに、キッチンの床に座って鍋から直に食べた。楽する代償として少し惨めな気持ちになるかもと思ったけどそんな事は無く、無心で静かに完食して立ち上がろうとした時、換気扇(レンジフード)を見上げる形になった。かなり汚れてた。こいつは掃除好きの血が騒ぐ、大きな獲物を発見したぞ。
ちょっと拭いたくらいではビクともしない頑固な汚れだったけれど、専用の洗剤と歯ブラシを使えば大丈夫そうだ。今度買って来よう。

その翌日(つまり今日)。
忘れぬうちにと昼休みに職場近くのホームセンターで洗剤を買い、またも残業により帰宅は12時頃になった。嫁は子供に添い寝してそのまま一緒に寝入ってしまったようだ。散らかったオモチャ類を片付け、食事を済ませると午前1時。次は風呂だが、ふとこのまま換気扇の掃除に取り掛かりたい誘惑に駆られた。いや、こんな時間だし明日も忙しいから早く寝ないと・・・、がちゃがちゃ音を立てて妻子を起こしてしまってもまずいし、と少し迷ったが、結局、掃除を始めた。
せいぜい30分くらいで済むだろうし、明らかに汚れたああいう大物をピカピカに出来た時の満足感には多少の睡眠時間を削る価値がある。

そーっと換気扇を分解し、浴室の床に敷いた古タオルの上に部品を並べ、洗剤をスプレーして数分待ち、古歯ブラシでこすり・・・そうしている間、私の頭の中に浮かんでいたのは「むしゃくしゃしてやった、後悔はしていない」という言葉だった。
その言葉はこの場面に適切なのだろうか?と不思議に思っていたが、そのうち思い出したもの(ストレス解消法についての話)があったので、ここに書き記しておく。

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昨年、『NHKスペシャル「シリーズ キラーストレス」 第2回「ストレスから脳を守れ~最新科学で迫る対処法~」』 というTV番組を観た。

放送日: 2016年6月18日・19日
番組公式HP:
http://www.nhk.or.jp/special/stress/02.html

同番組の中で「コーピング」というストレス対処法が紹介されていたのだが、私にとってはまさに「掃除すること」がそのストレス対処法の1つになっているんだなぁ、と今日になってストンと腑に落ちたのである。


その「コーピング」というものがどういうものか、簡単に紹介させて頂く。

実際にNASAやJAXAが宇宙飛行士に対し取り入れているという「コーピング」、その方法は至って簡単である。

(1)ストレスがかかったときに気晴らしになる事をあらかじめリストアップします。
 些細なことでOK(例は後述)で、出来る限り多く挙げることが重要。目安(目標)は100個!

(2)実際にストレスがかかった時、それがどういうストレスなのか客観的に観察します。
 弱いストレスか強いストレスか。そして、自分の体にはどのような反応として現れたか、例えば心臓がドキドキする体の反応か、気分が沈む心の反応かなど。

(3)リストアップしたことの中から、そのストレスに見合った気晴らしや対策を行います。
 心臓がドキドキしているなら音楽を聴いてリラックスするとか、気分が沈んでいるならカラオケで盛り上がって気分を上げるとか。

(4)その結果を振り返り、ストレスが減ったかどうかを自分で判断します。
 まだストレスを感じているならば、その気晴らしを続けたり、別の気晴らしをしたりする。

(5)こうして自らのストレスの観察、そして対策を意識的、徹底的に繰り返し、自分には何が効果的なのかを自分でつかむ=認知していきます。(そうする事で効果も更に高まる)


これだけ!


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番組内では、何人もの宇宙飛行士が宇宙船内でギターやサッカーに興じるなど各々でストレス対策に取り組んでいた事が紹介されており、実際に2011年にソユーズに搭乗して国際宇宙ステーションで長期ミッションに取り組んでいた古川聡さんも、インターネットで家族と話す、地球を見る、無重力の宇宙空間を利用した「一人野球」をするなどして楽しんで(ストレス対処して)いたと語った。

でもストレス対策を100個もリストアップするなんて難しそう、と感じる方は多いと思う。
しかし、上の宇宙飛行士の例で挙げられた「行動するコーピング」だけではなく、ストレスが下がる場面や行動を『イメージ』するだけの事も立派なストレス対策=「認知するコーピング」なのである。分かりづらいと思うので、例として、先述した番組公式HP内にあった『40代男性のコーピング100個の例』からいくつか挙げると、

・宝くじが当たったと妄想
・7億円で何をするか妄想
・当たると信じて宝くじを買う
・買った宝くじを眺めて神に祈る
・宝くじが当たったら、誰に言って誰に言わないかを考える


と、この人は宝くじ関連だけでも5個あるのだが、こんな事でOKなのである。
これなら100個いけるかも・・・いけるかな?スラスラ100個は無理としても、時間掛けて思いつくたびメモしていけばあるいは。まぁ、私は今のところ、100個を挙げてみようとは思っておらず、こういうストレス対処法があるという知識を1つ持っておくだけで良しとしておく。
もしかすると私のコーピングの1つは「深く考えない」になるのかもしれない。(笑)

なお、コーピングとは英語でCopingと書き、この単語(Cope)の意味は「うまく処理(対処)する、対抗する」である。
まとめると、絶え間なく襲ってくるストレスに対して、自分に合った対処法=ストレス軽減のための"引き出し"を増やして積極的に対処していこうというもの、それが「コーピング」。
気が向いた方、興味を持った方は、あくまで以上は「コーピング」の代表的な方法を端折って紹介しているだけなので、更に詳しく調べて確認した上で試しに取り組まれてはいかがだろうか。


ちなみに同番組内では、2つ(もう1つ)のストレス対処法が紹介されており、そちらは「マインドフルネス」というものだった。あちこちに意識を飛ばさず、今自分が感じている事に集中し、それを味わう事が、脳を余計な負荷から開放し、脳の疲れを取ることに繋がるのだそうだ。要するに瞑想すること。
いまいちピンとこないが、たまに無心でPCに向かってひたすらマインスイーパ(ゲーム)をやってるのがそれに当たるのかな?いや、それは「コーピング」か。じゃあ、昨夜、台所の床に座って無心で夕食を食べていたのが「マインドフルネス」に近いかな?そうかも。よくわからない。2つを組み合わせても良いのだろうし、どっちでも良いのだろう、多分。
余談だが、学生がテスト前夜に徹夜覚悟で勉強を始めようとしていたのになぜか部屋の掃除を始めてしまうという現象は、この「コーピング」とは違うと思う。あれは勉強と掃除のどちらも、あまりやりたくない行為である事が前提で成り立つ現実逃避だ。
とりあえず、瞑想には興味がある。そのうちやってみたいとは思っている。



冒頭の「掃除」に話を戻すと、


先ほどまで手掛けていた掃除(換気扇の掃除)は、自分にとって間違いなくこの「コーピング」と呼ばれるストレス対処法に当たるものだと思う。
今日掃除を始めるにあたって、むしゃくしゃした気分があったわけではない。しかしこのところ深夜残業が続き、疲れていたし家族との触れあいが減っていた事に対するストレスは確実にあっただろうと、今振り返れば思う。掃除を始める決断をしたのは、無意識のうちにストレスを芽のうちに摘んでしまおうとする心が働いたからなのだろう。

掃除は好きだ。
ただ、この「掃除」を私にとっての「コーピング」に当てはめていく作業は面倒臭そうだ。
例えば洗濯やアイロン掛けはあまり好きではないし、洗車は嫌いではないが情熱は低めである。ピカピカの他人の車を見かけると「すげぇ」と素直に感心するけど、それがいつまで経っても常にピカピカだと「あー、持ち主は神経質で面倒くさそうな人なんだろうな、近寄りたくないな」とちょっと引いてしまう。
たぶん私は、生活の場にある、そんなに趣味性の高くない普通のもの、それを目にした人が(意識してもしなくても)そこで気分よく過ごせるようなもの、をたまにしっかりピカピカにするのが好きなのだろうと思う。綺麗好きだと思われたいわけでもない。嫁にいにしえの姑のような変なプレッシャーも与えたくはないし、あと、妻子のいない時間の方が捗るというか、妻子がいる時間ならそちらと一緒に楽しく過ごしたいということで、と色々理由は挙げられるものの、別に全裸でエアギターさながらのダイナミック且つ変態的な掃除法をするわけじゃないけど、ただ独りで静かで豊かに掃除をするのが好きだ。例えばこんな夜中に。

こんな風に、自己満足というのは突き詰めていくと無駄に深いものであるらしい。

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とにかく、掃除は良い。
割と簡単ですぐ出来て、誰の迷惑でもなく、適度な自己満足が得られる。
綺麗じゃないとストレスを感じるというのでは本末転倒だし、大事なのは適度にやること。何でもそう。そして適度な度合いは人によって異なる。


換気扇は無事綺麗になった。
ピカピカにしてやった、ワックス掛け仕上げはしていない。
洗剤を買う前にネットで「換気扇の掃除法」を調べたとき、「車用のワックスを仕上げにかけておくと汚れが付きにくく落ちやすくなる」という情報を見かけた。本当かどうかは知らないが、今度試してみても良いと思っている。
また、洗剤を買った時には床フローリング用のワックスも買った。その作業もそう遠くないうちにやりたいと思っている。
さて、軽い気持ちで始めた掃除に続いて、正直、個人的に、マインドと付くような横文字のメンタルヘルス用語や自己啓発関係には拒絶反応がある私にしては柄にもないことを随分語ってしまって、気が付けば随分遅い時間になってしまった・・・。もう寝なければ。

おやすみなさい。




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テーマ:認知行動療法
ジャンル:心と身体
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