2015年11月26日 (木) 00:52 | このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - マラセチア毛包炎に市販水虫薬は効くか? | | | Edit |
2年ほど前、おでこの髪の生え際やこめかみ辺りに小さなブツブツが出来ました。
ニキビとは違うようで、赤みは無く、膿んでいる様子も無く、かゆみ・痛みも無く、肌色のまま皮膚の内側がぷつっと盛り上がっている。あせものよう。丁寧に洗顔して清潔にしていれば治るだろうと、とりあえず洗顔フォームをニキビ等に効きそうな『メンズビオレ 薬用アクネケア洗顔』に買い替えた以外には特に気にせず、過ぎる事数か月。去年の夏頃になると、治るどころか、だんだんとおでこ全体に広がってボコボコになり、さらに顔にまで広がりそうな気配を見せ始めました。

冬には結婚式の予定を控えていたので、その時にはなるべくきれいな顔でいたいじゃないですか。

kireinakao.jpg


ググって調べたところ、どうやらこれはマラセチア毛包炎という炎症らしいという自己診断に至り、その調べる過程で「市販の水虫薬でも効く」という話をあちこちで目にしました。
もちろん、皮膚科で薬を処方してもらうのが一番良いのは言うまでもなく、誤った薬を誤った用法で用いれば症状が悪化する危険性がある事も常識ですが、平日昼間に時間を取って病院に行くのが面倒なので、試してみました。


結果: 治った。 (効いたとは断言してない)


どういう根拠で薬を選び、実際どの薬を使ったのか、について以下に書き記しておきます。

「市販の水虫薬でも効く」という主張はネット上のあちらこちらで目にしたものの、実際に何をどう使って治したというような体験談(真偽はともかく)は見当たらなかったので、最初は胡散臭いと思っていたのですが・・・


改めて言いますが、私としても、皮膚科で診察を受けて薬を処方してもらうなどするのが一番良い、とオススメします。
その上で、それでも試すことを考えてみたいという方は、以下の情報を参考にしてもらっても良いかもしれません。読むだけならタダだし。




1.まず、マラセチア毛包炎とは

マラセチア毛包炎とは皮膚の常在菌であるマラセチア菌(癜風菌(でんぷうきん))が、毛穴で増殖するために生じる病気です。ニキビより少し小さく、数が多いのが特徴です。かゆみは軽度のことが多いようです。
出やすい場所は胸部、背部、肩、上腕など。
男女差はなく、青年から中年まで幅広い年齢層で多くみられるもよう。
適切な治療を行わないと一向に良くならないらしい上に、皮膚科でも「あせも」や「ニキビ」と間違われることが多いそうで、「良くなるどころか悪化さえしながら何件もの病院をまわった末にようやくマラセチア毛包炎と診断され快方に向かった」という体験談を数多く目にしました。
(これが、私が病院に行くよりまず市販薬を試してみるかと考えた理由の一部でもあります。)

マラセチア菌(癜風菌)は皮膚の常在菌です。誰の皮膚にもいます。その増殖が引き起こすマラセチア毛包炎の症状は人にうつるものではありません。


ところで、ニキビとマラセチア毛包炎は似て非なるものです。

ニキビの原因となっているのはアクネ菌という細菌です。

マラセチア毛包炎の原因となっているのは癜風菌という真菌(しんきん)


細菌よりも形が大きく、より高等な生物なのが真菌であり、真菌を分かりやすく呼ぶと「カビ」のことです。パン・酒などを作るときに使う酵母や、キノコも、真菌の一つです。
真菌を原因とする疾患として、
•マラセチア毛包炎
•水虫
•インキンタムシ
•カンジダ
などがあります。

このように原因が異なる事から、ニキビに効く薬はマラセチア毛包炎に対しては効果がないどころか、むしろ悪化させて症状を重くしてしまう危険があるので注意が必要なようです。


癜風 - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%99%9C%E9%A2%A8





2.マラセチア毛包炎の治療方法

原因となっている真菌に対して、真菌の生育を阻害し、真菌症の治療や農薬として用いられる抗真菌薬(antifungal drug)を使用します。


抗真菌薬は大体以下の7種類に分類されるよう。

●ポリエン系
●フロロピリミジン系
アゾール系(イミダゾール系)
●アゾール系(トリアゾール系)
●アリルアミン系
●キャンディン系
●その他


このうち、マラセチア毛包炎の治療には主にイミダゾール系の軟膏が効果あると言われています。

一般的に、皮膚科の病院で処方される事が多いというのがこの薬。(↓)

ニゾラール軟膏(ニゾラールクリーム)
18402_1.jpg
  値段: 約1,500円
  有効成分: ケトコナゾール(イミダゾール系)
  効果: カンジタ、マラセチア菌による皮膚炎、水虫
    ※皮脂の分泌を抑制する働きもあることでニキビにも効果がある模様。
  塗り方: 化粧水をつけた後、もしくは洗顔後、患部になじませるように1日2回塗る。
  治るまでの期間: 3週間~2カ月ほど(又はそれ以上)

日本では処方箋が無いと手に入りません。海外からの個人輸入のサイトなども見かけますが、手を出す気にはなれませんね。


あと、治療には薬の他、清潔、洗浄、乾燥、保湿などのスキンケアも重要だそうです。
軟膏で治りにくい場合にはイトラコナゾール(イトリゾール)という内服薬を処方される事もあるそう。



さて、このイミダゾール系の抗真菌薬(塗り薬)として、一般の市販薬では、同じ真菌が原因の水虫やインキンタムシに効く薬があります。




3.ではどの水虫薬でも良いのか

この辺は、このサイト(↓)などを見て頂くとして。


成分別に水虫薬を紹介 - 水虫薬を徹底比較 - ドクターズレポート
http://www.globalpovertypromise.com/mizumushi/seibun.html



要は、マラセチア毛包炎の治療に主に用いられるというイミダゾール系抗真菌薬を主成分とするものばかりではなく、色々あります。
(例)
ブテナロック → 主成分:ブテナフィン塩酸塩(ベンジルアミン系抗真菌薬)
ダマリングランデX → 主成分:テルビナフィン塩酸塩(アリルアミン系抗真菌薬)

基本は、どの水虫治療薬も同じ原因菌のマラセチア毛包炎に効く可能性が高いようなのですが・・・どうせなら第一選択薬と同じイミダゾール系を使いたいですよね。
ではイミダゾール系なら何でもいいのかというと・・・市販薬なら別にどれでも良さそう。


しかし、これが、いざ薬局で探してみるとなかなか無かった




4.実際に私が使った薬

私が近所の薬局で見つけて、使用したのはこの2つ。
主な有効成分は2つとも一緒。


コラージュフルフル 泡石鹸 150mL (医薬部外品)

コラージュフルフル 泡石鹸 150mL (医薬部外品)
持田ヘルスケア
売り上げランキング: 8,919
  有効成分:ミコナゾール硝酸塩(イミダゾール系)、他
  持田ヘルスケア株式会社 http://hc.mochida.co.jp/index.html


ダマリンL液 20mL 【第2類医薬品】

【第2類医薬品】ダマリンL液 20mL
大正製薬 (1998-01-01)
売り上げランキング: 2,212
  有効成分:硝酸ミコナゾール(イミダゾール系)、他
  大正製薬 http://www.taisho.co.jp/index.html


最初に見つけたのは抗真菌泡石鹸の方で、でもそれで洗うだけじゃ皮膚の奥の菌にまで効くのか心もとなかったので、皮膚に浸透しそうな水虫薬がやはり欲しいと思い、更に薬局を2~3件回って見つけたイミダゾール系水虫薬がダマリンLハイ。
(っていうかAmazonってこういうのも売ってるんですね。)

毎晩一回、風呂での洗顔をこの泡石鹸で行い、風呂上りに2日に一回くらいの頻度でダマリンを患部に塗りました。
2日に1回にしたのは、どういう結果になるかちょっと怖かったから。(笑)

その結果、一週間ほどで症状に改善が見られ・・・たものの、その後一度もとに戻ってそのまま変化が見られない日が続き、それでも続けていたら、2カ月ほどしてふと気付くと綺麗さっぱり治っていました。
その時点で水虫薬ダマリンは使うのをやめて、洗顔だけに。
泡石鹸は小さな容器でしたけど、意外と長持ちして半年近く使い続けたかな。(容器の説明によると約180プッシュ使えるとのこと)

無事、結婚式は綺麗な顔(イケメンとは言っていない)で臨むことができ、一年経って今に至るも再発はしていません。


最後に、くどいようですが、一番はやっぱり皮膚科で症状を見てもらい、医師の判断で薬を処方してもらうことです。
その時の私が治ったのは事実ですが、同じものがあなたにも効くとは限りません。
そもそも何が効いたのか確かでない上に、マラセチア毛包炎だろうというのも自己診断ですから。



usomitaidaro.jpg


スポンサーサイト
テーマ:美容と健康
ジャンル:心と身体
コメント
この記事へのコメントを投稿する


  ※ コメント欄のみの記入でも投稿出来ます。
  ※ 名前を空欄で投稿した場合、「名無しさん」と表示されます。
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック