2013年06月22日 (土) 02:31 | このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - パプアニューギニア(キンベ湾) スキューバダイビング 2013 【後篇】 | | | Edit |
さて、前篇はパプアニューギニア全般の魅力を推す内容でしたが、後篇では実際に自分が行った旅行で得たダイビング他の経験や旅の諸注意を書いていきます。


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今回(2013年4月)、私が訪れた海はキンベ湾。

パプアニューギニア北部のダイビングスポットの一つで、透明度が高く、サンゴが豊かに生い茂り、多くの回遊魚も見られ、又、湾であることからきつい潮の流れがありません。
そんな、ビギナーから経験者までが満喫できる海です。

私のように水中写真の練習をするのにはとても良い場所でした。


ここでダイビングをするには、キンベの街のはずれにある「ワリンディ・プランテーション・リゾート」というダイビングリゾートを利用する事になります。
このワリンディ・プランテーション・リゾートには、日本人のダイビングガイド(ケイコさん)もいるので、英語に自信が無い人も安心かと思います。

Walindi Plantation Resort
http://www.walindi.com/

私が滞在したのも、ここ。
まぁ、私が行った時はケイコさんは休暇中で不在で、リゾートには他に日本人客もいなかったので、完全に英語漬けな一週間でしたが、別に、私のように拙い英会話と拙いコミュニケーション能力しかなくても楽天的なら何とかなります。(笑)


リゾートについて、の話に進む前に、前篇最後の空港の話に戻って、順番にリゾートまで進んでいきましょう。


そもそもパプアニューギニアの航空事情について、少し注意があります。

なんといっても、このパプアニューギニアの国内線は便の遅延や欠航がかなり頻繁にあります。
まぁ、あまり発展している国ではないのでね、空港・航空会社職員にも、迅速・丁寧な対応は期待する方が野暮な感じです。
自分の場合は、入国の際に、ビザ売場の職員がなかなか姿を現さず1時間くらい待たされた位で済みましたが、色々と大変な思いをした体験談も多く耳にしました。
乗継の便が遅延どころか、予定より1時間早く飛び立ってしまって乗り継ぎ出来なかったとか。
あるダイバーなんかは、ダイビング機材をロストバゲッジ(預け荷物の紛失)されてしまって、後で荷物が見つかって次の便で送ってくれる事になったのは良いけれど、その次の便というのが1週間後=帰国の日で、結局一週間の旅行中にダイビングが出来なかった、とか。

前篇では素晴らしさばかり書き連ねましたが、逆にそういう場所であるということは、何らかのトラブルが起こる可能性が高い場所であるということも心の隅に留めておいて下さい。


さて、キンベのあるニューブリテン島へは、首都であるポートモレスビー(ニューギニア島)の国際空港から、国内線で約1時間です。
そうして着いたのが、前篇最後に写真を載せたホスキンス空港。

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この平屋の小さな建物がホスキンス空港ターミナルです。

「未開の地」感にちょっとテンション上がってきます。キタ━━(゚∀゚)━━!!!

ただ、この到着時、このターミナルビル(?)の横のフェンスに現地の方たちがびっしりと詰めかけて立ち並び、皆無表情で泣いても笑ってもおしゃべりもしておらず、かすかに、どこか悲しそうな「うぅ~・・・」と繰り返すハーモニーを揃って口ずさんでおり、何か妙な雰囲気でした。
少し無礼というか不謹慎ですが、ゾンビ映画の一場面で出てきそうな光景というと想像しやすいでしょうか。
見ていると、どうやら亡くなった方の棺がこれから他所の島へ空輸されるところで、別れを悲しんでいる場面だったようです。
神妙な心持に変わりつつ、不思議なところへ来たものだな、と感じたり。


このホスキンス空港から、延々続く1本の舗装道を車で1時間弱走り、キンベの街を通り抜けると「ワリンディ・プランテーション・リゾート」に辿り着きます。

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1本道。舗装は思ったより綺麗だけど、ところどころ舗装に開いた穴を躱して蛇行しながら車が走っていく。
道路沿いはほとんど延々とヤシ畑。


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キンベの街。スーパーとかあって、暇そうな現地人がたむろしてる感じ。観光で訪れる意味は特に無いと思われ。


「ワリンディ・プランテーション・リゾート」は、海岸に張り出したプールやバーカウンターをもつメイン棟、ダイビングの起点となる桟橋、うっそうとした樹木に覆われた広い敷地に点在するコテージからなっています。
もうね、このコテージ、窓が無いからね!
正確に言うと、窓にはガラスが無く、はめ殺しの網戸と遮光カーテンがあるだけ。エアコン無し。天井の扇風機的なアレがあるだけ。部屋にはテレビも無し。
通路の外灯は最低限数しかなく、夜11時には完全消灯。
夜は、鳥や虫やトカゲの鳴き声、草木のさわさわいう音、かすかな波音、と、ある意味静かで大変賑やかな音に包まれながら眠りにつくことになります。
雄大なパプアニューギニアの大自然を満喫できます。

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あぁ、あと、コテージ(客室)なんですが、完全独立型のコテージと、4部屋並んだ長屋型(プランテーションハウス)があります。
長屋型の方が宿泊費が少し安いんですが、イチャラブしたいカップルは独立型を選んでください。
長屋型は、会話等が隣室へかなり筒抜けです。
隣室のオーストラリア人熟年夫婦の喘ぎ声なんて、控えめ・短めで助かったけど、あまり聞きたくなかったよ・・・。
こちら(私)が1人滞在、反対側の部屋は聾唖の夫婦が滞在ということで両隣とも話し声のない部屋だった為、この御夫婦は声がどれだけ筒抜けなのか分かっていなかったのでしょう。(^^;

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あ、言ってなかったけど、今回も私、一人旅でした。


滞在していた客層としては、オーストラリア人が多く、他にヨーロッパ人といった感じ。
オーストラリア人にとっては、国からかなり近いので、身近なリゾート地のようです。
はるばるニューヨークやサンフランシスコから来たというベテランダイバーっぽいアメリカ人男性5人組もいましたが、彼らは同リゾートが運営しているダイブクルーズ船、「MVフェブリナ」に乗り込んでいってしまったので、話が出来たのは初日のみ。

このダイブクルーズ船だと、キンベ湾から離れたポイントまで回るので、日数に余裕がある人は利用してみるのも面白いと思います。
普通にリゾートに滞在しながらのダイビングだと、朝8時に桟橋に集合して、数隻のダイビングボートに分かれて乗り込み、それぞれで2~3ボートダイブを行って、途中でランチを食べて、午後3時前後には桟橋に帰ってくる、という感じになります。
キンベ湾内には約20のダイビングスポットがあって、ドロップオフ、珊瑚礁棚、ゼロ戦、沈船など様々なものが見られます。

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年に数回はシャチも見られるそうで、リゾートの食堂の壁にはその写真が自慢げにたくさん飾られていますが、・・・まぁ、俺は、海中でシャチに出くわしたら死を覚悟して固まると思う・・・。超怖い。

イルカの姿はちらちらと船上から見かけました。
ダイビングの帰り道に見かける、どこからともなく海辺に出てきて遊んでいる現地の子供や家族たちの姿も何か感慨がありましたね~。

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さて、このリゾートでの昼の過ごし方の主たるものはこのようにダイビングなのですが、登山や温泉ツアーなども出来ます。
私は一度、5~6人のお客さんに声を掛けて、一緒に夜の蛍ツアーに出かけました。
リゾートからガイドが運転する車に乗って、15分ほどヤシ畑のジャングルを通り抜けて走っていくと、蛍が集まっている2本の木があります。
びっしり木が生えたジャングルでなぜかその2本の木にだけたくさんの蛍がいて、ほぼタイミングを揃えて一斉に光が点滅する様はなかなか綺麗でした。
車のライトを消すとほぼ真っ暗闇。星も超綺麗。
ごめん、写真は無い。
この時はまだその写真の撮り方を知らなかったんだ。

先ほど出てきた聾唖の夫婦は、登山をしたり、終日リゾートでのんびりしたりして過ごしていたようです。
オーストラリア人夫婦は、近くのキンベの街の小学校を訪問して、現地の子供たちと交流してきて、その際頼まれてオーストラリアの歴史の講義もしたとか。

昼はそんな風にバラバラに過ごしますが(ダイビングにしても数隻の船に分かれるし)、朝と夜の食事は宿泊客みながリゾートの食堂に集まって一緒に食事。
食事は、現地料理が少し混ざったイタリアン風料理のビュッフェ。食後のデザートもこのリゾートの売りの1つらしく、確かに美味しかったです。

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色々な人と、久々に英語でのおしゃべりをしましたが、普通の日本人である私にとっては、聾唖の夫婦との筆談(英語)が一番楽でした。

そうそう、この夫婦、共に聾唖なのですが、フィンランド人の白人女性とパプアニューギニア現地人(黒人?)の夫婦。
パプアニューギニアの、他のリゾート地であるマダンという町で化学系研究職をしているそうですが、休暇をこのワリンディ・リゾートでゆっくり過ごす事にしたのだとか。
ところで、このパプアニューギニアには聾唖の人がかなり多いそうです。
理由は、マラリア。
特定の種の蚊を媒介して感染する、高熱等の症状をもつ病気です。
幼い時にマラリアにかかり、ちゃんとした治療を受けないまま高熱が続いた結果として聴力を失う子供が多いのだそう。
このパプアニューギニアにはマラリアがあります。キンベ辺りはマラリアがあまり無い地域だそうですが、旅行に行くときには虫よけを持っていき、体調に異変を感じたらすぐリゾートの人などに申し出ましょう。
まぁ、必要以上に恐れることはありません。


ちなみに、この夫婦が暮らすマダンというリゾート町にも、日本人ガイドがいるダイビングショップがあるようです。

今回はこの時期に一番海の見所が多そうだったキンベを選びましたが、訪れる時期や見たいものによって場所を選んでください。
どんなスポットがあって、それぞれどんな特色があるのかは、下記のダイビング旅行会社のサイトを見ると良いと思います。


ダイビングツアー専門旅行会社ワールドエクスプローラ | インドネシア・パプアニューギニア ダイビング情報
http://www.wtp.co.jp/area/papua/


海外ダイビングツアー専門店 ダイブナビ | パプアニューギニア ダイビング
http://www.divenavi.com/png/
(シーズン表あり)

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パプアニューギニア ダイビング・シーズン表 (ダイブナビより転載)



さて、正直、このパプアニューギニアに惹かれた大きな理由の一つは、カラフルな民族伝統文化だったのですが、今回の旅ではそういったものは見られませんでした。

1日くらいはダイビングを休んで、そんな観光も盛り込みたいと思っていたのですが、なにぶんまだまだ未開の地なので、臨機応変に各地を動き回れるような便利な交通網がありません。
色々見て回りたい方は、前篇で御紹介したような専門の旅行会社等と相談して、しっかりプランを練って行くのが良いでしょう。

また、基本的には、ほぼ全土がのんびりとした南の島であり、必要以上に警戒する必要は無いのですが、都市などの限られた場所では強盗団がいたりして治安が良くは無いようです。
「貧しい発展途上国」、「オーストラリア人やヨーロッパ人がのんびりバカンスを過ごしに来ている場所」、という両面を踏まえて、旅行にあたっては分別のある行動を心掛けてください。

そういえば、「ワリンディ・プランテーション・リゾート」の朝食用の食堂にはテレビがあるんですが、ちょうどこの時にボストンマラソンの爆破テロ事件が起きて、そのニュースを眺めながら皆で物騒だねぇなんて話をしてました。
こんな場所に来たからには、ちょっと世間から離れたい気もしますけどね。
そういう意味では・・・、書き忘れていましたが、良くも悪くも、パプア滞在中、ワリンディ・リゾートの中でさえも携帯電話の電波は常にバリ3でしたよ。
食堂のあるメイン棟ではWi-Fiも使え、そちらも回線速度良好だったようです。

この旅行出発直前に、帰国後すぐの急な転勤を言い渡され、せっかくのこの環境でも必ずしも心穏やかでいられたわけではなかったのも、ちょっと勿体無かったなぁ。(^^;



また行きたいな~・・・。


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  ↓  パプアニューギニアの特集が載ってます。


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ジャンル:海外情報
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169.  けんご | URL  | 2013/09/14(Sat) 16:06 | #HuBhO90w[ 編集]
こんにちは。

ググッてこのページを偶然見つけました。
今月後半に同じくワリンディに行く予定でしたので、貴重なお話、大変助かりました。
虫除け対策は万全にして行った方が良さそうですね。
参考になりました。
写真、流石に綺麗ですね。
私はミラーレス機ですので、デジ一デビュー羨ましいです(笑い)。


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