2008年11月15日 (土) 03:53 | このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 【DV・D 序章】 ドーハの暗黒メン | | | Edit |
カタール・ドーハでの駐在勤務の2年間。

その間、その土地の事を治安・衛生は良いと書いたし、プチセレブな生活も紹介したし、ちょっと退屈な場所だけれどやり方次第で色々出来るよ、と、基本的に面白可笑しく書いてきた(つもり)。


それらは嘘ではない、が、


そんなドーハにも暗黒面はある。


今日は、ドーハ駐在を終えた今だから書けるその暗黒面について書いてみようと思う。

まぁ、暗黒面なんて世界のどこにだってある。
観光等で大層有名になったカタールのお隣のUAE(ドバイ)にだって。
中東湾岸諸国はどこも似たようなものだ。

帰国時の関空の本屋で、平積みされていた『地獄のドバイ』という文庫本を立ち読みしたけれど、それはビザの問題からドバイで刑務所にぶち込まれる羽目になった日本人の体験記だった。
運や危機意識が欠けていれば、こういう目にあう可能性はある。そもそもあの国々は民主主義の国じゃないのだ。

1~2ヶ月前にたけしの『世界の独裁国家』(?)という番組でカタールも取り上げられ、きらびやかな金持ちの楽園のような描かれ方をしたようだけれど、その番組で取り上げられたであろう他の極悪な国々との差は、金があるかどうかだけだと言っても良い。
アラブ人のアラブ人によるアラブ人の為の国家。アラブ人の我儘がまかり通るし、彼らには「人権」などという発想も無い。国(王族)と利害関係があるような一部外国人はそれなりに保護されるが、そうでない(貧しい)労働者等は家畜のような扱い。


実は、こんな事があった。

自分の働いていた職場で、深夜、1人のフィリピン人労働者が首と腹を掻っ捌かれて労働者用キャンプの共用トイレで死んでいるのが発見されるという事件が起きた。
とりあえず警察が来て、遺体を回収し、その場で軽く現場検証もされたが、それっきり。
数ヵ月後に自殺として片付けられた。
どう見ても・・・・だが、カタール人にとってフィリピン人労働者の死などどうでも良いことで、警察が捜査の手間をかけることも無い。


また、例えば、カタール人と交通事故で揉めても勝ち目は無い。

職場のフィリピン人スタッフは信号待ち中に追突され、相手の車はそのまま逃げた。その車両のナンバープレート番号を警察に告げると「後で連絡する」と言われたが、その後警察に相手にされず、自費で車の修理をした。
逃げた車はカタール人の運転するトヨタ・ランドクルーザーだった。

カタール人のランドクルーザー乗車率は異常に高い。一家に一台と法律で決まってるんじゃないかと思うほどみんなランドクルーザーに乗っている。車に詳しくない人の為に書いておくと、高級大型四輪駆動車だ。
そして非常に我儘で乱暴な運転をし、スピードもかなりとばす。
そんなんだから、実際、交通事故が多い。
その事故件数を抑えるために、1年ほど前から道路交通法がかなり厳しくなった。オービス(自動速度取り締まり機)が増設され、各交差点には信号無視取締りのカメラが設置され、罰金が物凄く高額になった。だが、肝心のカタール人はスピード違反しようと信号無視しようとお咎めなしなんだから、しょーもない。


挙句に、

毎週金曜日(休日。日本でいう日曜日)には、各大型ショッピングモールや海辺の公園で「Family Day」という、女性とその連れの男性以外立ち入り禁止という制度がこの夏から実施されており、ただでさえ娯楽の少ない街だというのに出稼ぎ労働者が行ける場所がほとんど無い。
この制度は本当にクソだ。俺も立ち入り禁止されるのでイライラする。(隙を突いて侵入するけど。w)

Gulf Times (カタール最大の新聞社)の記事
「Shopping centres stick to ‘family-day’ policy」

  gulf times article familyday policy
http://www.gulf-times.com/site/topics/article.asp?cu_no=2&item247385&version=1&templ=57&id=56

英語だけど、「臭くてみすぼらしい身なりの男は立ち入り禁止」という制度だと書いてある。
失礼な。俺もかよ。 ( ̄ロ ̄lll)


そんなこんなで、カタールで暮らす外国人(労働者)は不満タラタラなわけだが、元々カタールには、母国の数倍の賃金を貰えてそれを国の家族に送金出来るという、金目当ての出稼ぎに来ているわけだから、みんな我慢して暮らしているというわけ。

ちなみに、日本を含む約20ヶ国の優待国以外の国籍の人間は、カタールに入国するためのビザを取得するのが結構大変です。
カタール国内の企業又は個人に保証人(スポンサー)となってもらってビザを取得して貰ってからでないと入国できない。さらにそのスポンサーが同意し手続きを行ってくれなければ、転職も出国も出来ない。「こんな待遇はもう嫌だ!国に帰る!(転職する!)」と言っても、無理なのである。これも酷い話だ。


で、

そんな風に鬱憤のたまったむさ苦しい男どもが集まって暮らして、その捌け口も無いと・・・

治安は実は悪いんじゃないの?と思うかもしれない。


治安は良い。
みんな苦労して入国し、それぞれにとって良い賃金を得ている生活。刑務所に入れられて最悪な目に合わされた挙句に全てを失い国外退去、そんな事になるリスクを犯そうとするやつがいないという事だだろう。

しかし、カタール政府関係者から聞いた話だと、麻薬とか銃がカタール国内に流入し始めたらしい。
ベトナム人ギャング団も4グループほど入り込んで悪さをしているらしい。
ベトナム人ギャングがカタール人警官を殺害する事件が起きたそうで、数ヶ月前からベトナム人に入国ビザが一切下りなくなったのは、実はその所為なんだそうだ。

また、近頃、カタール航空のスチュワーデスが街中で数人の男に車中に連れ込まれ、乱暴された挙句に砂漠に捨てられるという事件が数件立て続けに起きた。
男の被害者もいるというから笑・・・えない。

砂漠にそのまま埋もれて消えてしまった被害者も少なくないのではなかろうか・・・・。恐ろしい。
つい先ほど「治安は良い」って書いたばかりなんだけどね。(^^;
でも、日本でだってある事件じゃない。先月(10月)にも「銀座の路上で女性拉致、乱暴」という事件も起きたし。ペッパーランチ事件とかも印象強いよね。


ここまでの話は全て、実際の経験か確かな情報筋から得た情報、要するに全部事実なんだけれど、

この全て、報道は一切されていない。

現地で起きた殺人事件・暴行事件・その他、現地では一切報道されない。
そういった報道は規制されている。
今後その報道規制はさらに強化されるそうだ。



さっき強姦事件に触れたついでに書いておこう。

男供の鬱憤の捌け口として、性風俗というものがすぐ思い浮かぶと思う。

イスラム教では未婚の男女の接触が禁じられているので、性風俗なんてもっての他だ・・・が、

UAEには「暗黙の了解」とも言える売春の場がいくつもある。
酒の販売許可を得ている、高級ホテルのバーやディスコの大半がそういう場になっている。
入場料を払って中に入れば、ずらりと売春婦が並んで待ち構えている。
多くは中国人のおばちゃんだが、ロシア人やアラブ系・黒人なども色々いる。
ちなみに、相場は1,000UAEディルハム(約3万円)前後。
「夜の世界旅行」などと称して、遊ぶ職員も少なくはない。
一方、そのバーの入場料が払えない貧しい労働者は、その外にたむろしている格安の中国人売春婦を買う。ごくたまに警察の検挙が入って売春婦が連行されていくが、あまり調子に乗りすぎるなよ、という警察からの警告に過ぎない。

しかしカタールにはこういった場が無い。
正確には、一軒だけそういういかがわしいバーがあったのだが、一年前にそのバーのあったホテルごと潰れた。カタール警察は許してくれなかったらしい。
政府関係者によれば、今でもカタールには売春組織が3つほどあるらしいのだが、それらがどこでどのように営業しているのかは聞かなかった。一般人には触れることの出来ない世界、らしい。

そんなわけでホモ・セクシュアルに走る男は多いとか。噂ですけどね。



ここまで暗黒面を書いてきたけど、これらを踏まえても、総合的に見れば、国としての楽園度評価が日本より高くなったりするんだな。コレが。(^^;
(参考:ブラック国家ランキング


どこにでも暗黒面はある。


そして、暗黒面と言えばこの方。


[高画質で再生]

もう我慢できないからダースベイダーでドーハを歩く 1

【ニコニコ動画】もう我慢できないのでダースベイダーでドーハを歩く 発進!

もう我慢できないからダースベイダーでドーハを歩く。



いざ、

征くぞ 諸君 www



~つづく~

【DV・D1】 もう我慢出来ないからダースベイダーでドーハを歩く
http://godspeeddiary.blog84.fc2.com/blog-entry-202.html





地獄のドバイ―高級リゾート地で見た悪夢
峯山 政宏 / 彩図社
おすすめ度の平均: 4.0
5 外国人労働者を劣悪に扱う、湾岸アラブ諸国の負の一面
1 短絡的
1 海外を甘く見ている人の見本のよう

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テーマ:中東
ジャンル:海外情報
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