2012年12月22日 (土) 23:49 | このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 『ダークナイト ライジング』 The Dark Knight Rises のお節介な解説 | | | Edit |
"There's a storm coming, Mr. Wayne." 「嵐が来るわよ、ミスター・ウェイン」

最近、このセリフとシーンがよく頭に思い浮かびます。
予告編から印象的なシーンでしたね。
この間観た『007 スカイフォール』でも「嵐が来るわ」ってMが言ってました。
古くて有名なのだと『ターミネーター』のラストシーンとかでも。

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さて、『ダークナイト・ライジング』ですが、もうDVD・BDが発売されているとはいえ、冒頭から一番いいところのネタバレするのは避けるべきと思い、嵐云々で少し文字数を稼ぎました。(笑)
が、今回は、あの映画最後のジョン・ブレイク刑事に関わる件で原語(英語)で何と言っていたのか気になっていた部分について書き留めておきたかったのです。


~ 以下、超ネタバレ ~


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そう、あの、ジョン・ブレイク刑事が遺産整理担当者から荷物を受け取るシーン。

字幕で見てたら、「え?偽名なんか使ってたの?」と違和感を感じてしまうシーンです。
英語でなんて会話してたのか、DVDで確認してみました。

以下、ブレイク刑事と遺産整理担当者の会話の、英語と日本語字幕。

“Blake, John…” 「ブレイク、ジョン・・・」
“Nothing here.” 「ありません」
“Try my legal name.” 「それじゃ本名かも」
“You should use your full name. I like that name, Robin.” 「本名がお似合いですよ、ロビンさん」


つまり、法的に正式なフルネームは、ロビン・ジョン・ブレイク、なのですね。
普段はジョン・ブレイクとだけ名乗っている、と。
偽名ではありません。
ファーストネームを名乗りミドルネームを省略する事の方が普通なのかと思っていましたが、ミドルネームを常用する人も珍しくないそうです。
木村カエラりえ、みたいなもんか(笑)

というか、そもそもあのシーンは、初見のその時点では、遺産を受け取りに来ていると理解することがほぼ不可能、なのがちょっと難。
そのシーンに引き続き映る、「真珠のネックレス紛失」の件に登場する女性と、ブレイク刑事に遺産を手渡しする女性は同じ人物なのですが、あまり印象に残らないので、同じ人物=つまり遺産整理の担当者であることは普通に観ている間には気付かないと思います。(というか自分がそうだった)
さらに観ていくと、そのカバンに入っていた座標が書かれた紙、GPS(?)、ロープ他をもとにブレイク刑事(ロビン)が洞窟(ウェイン邸地下)に辿り着き、バットマンの基地(バットケイブ)が起動。
そこまで見て、あぁ、あのカバンは遺産だったんだな、と気付きました。

まぁ、なんかケチ付けたみたいになりましたが、この映画は気に入っています。
細かな難点はいくつかありましたが、そんな事はいいんです。
前作『ダークナイト』はまぎれもなく傑作だとは思いましたが、正直、途中でダレました。
まだ続くの?どこで終わるの?って思った瞬間が何回か。
それに比べて、『ダークナイト・ライジング』は、長さ(2時間45分)は全く気にならず、観ている人間の心も奮い立たせるような、そんなテンポ重視の潔い描写・編集が良かったと思います。
エンディングの一連のエピソードが多重的に語られていくシーンなんか、音楽も相まって、ゾクゾクしましたよ。

ってかね、音楽の力は結構大きかったかも。
上記のブレイク刑事の会話の英語を確認した後、そのままパソコンの画面でエンディングを観ましたが、あのゾクゾクする感じは無かった気がしたもの。
映画館の、あの音量で、音楽に押し切られるようにして感動してしまう、あの感じ。
いやいや、それがダメだと言ってるんじゃありませんよ!
今度ちゃんとテレビで、音も大きめにして観てみようかなぁ。

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あと、その他、今更感想書いてもしょうがないし、既に映画を観た人向けに、ポイントをいくつか書き留めていこうと思います。


【(元)執事アルフレッドの涙】

ブルースの葬式でアルフレッドさんが泣くシーン。
ウルッときました。
でもあれ、よくよく見るとね、
ブルースの墓石の前で葬式終了、解散、一人残ったアルフレッドが・・・数歩横に移動して、すぐ隣のブルースの両親の墓の前まで来てから、泣き始めてるんですよ。
ブルースの両親の墓に向かって、「お守りできなかった」と謝りながら泣くんです。

それを踏まえて思い返してみると、
初見時はアルフレッドが亡きブルースに向かって「死なせちゃってごめん」と泣いてるんだと思っていましたが、なんか違うかな、と。
ブルースの両親に対して謝っている、と考えるのが自然なような気がします。何を?大富豪で名家だったウェイン家が滅びた(=守れなかった)事について。
さらに言えば、もう、アルフレッドさんはこの時点でブルース生存を知っていたんじゃないかとさえ考えられます。
まぁ、解釈次第なんですけどね。


【ブルース生存】

一緒に観た人が、「え?ブルース死んじゃったんでしょ?アルフレッドが見たのは幻想でしょ?」と言っていたので驚きました。
ネットで検索してみると、その説を唱える人は少なからずいるようで。

まぁ、これも解釈次第なんで、別に何が正しいと争う気はありませんが。

エンディングで描かれたもの。
・ブレイク刑事が遺産として、バットケイブへの地図を受け取る。
・ゴードン警部が警察署の屋上に上ってみると、バットマンが汚名を被った時(前作ラスト)に叩き壊したバットシグナルが、綺麗に修理されているのを発見。嬉しそうな顔になるゴードン。
・バット(飛行機)には自動操縦機能が無かったはずなのに、半年も前に(つまりベインに一度敗れる前に)ブルース自らの手で自動操縦機能が付け加えられていた。
・ブルースが大事にしていた(ついでにセリーナも気に入ってた)母親の遺品、真珠のネックレス(ちなみに発信機付き)が、ブルースの残した遺産一式から消えてなくなっていた。
・イタリア辺りっぽいカフェで、席に着いたアルフレッドがふと前を見ると、目の先のテーブルにはブルースが。満足そうな顔でアルフレッドに向けてグラスを傾け目礼するブルース。(ブルースと一緒にテーブルに座っているのはセリーナ。ピントから外れていて後姿と横顔しか映らないけど、それと分かるのがおしゃれな感じ。更に、セリーナの首には、先述した真珠のネックレス(っぽいもの)が巻かれている様子も見て取れる。)


この一連の結末は、多重的に描かれていきますが、時間軸は不明です。
その為、バットシグナルを修理した人物が、2代目バットマンとなったロビンだとすれば、ブルース死亡説はありだと思います。
でもあのストーリーの中でロビンが後を継いだ後の描写まで入っていては興醒め、というか野暮だと思うので、素直にブルース生きててハッピーエンドと受け取るのが普通かな、と。


【ベイン】

バットマンの原作コミックでは、ベインはバットマンの背骨をへし折り、再起不能、引退に追い込んだ男。

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この絵は何かで見て知っていたので、そのまんまのシーンが劇中であったのを観た時には、きっと俺は嬉しそうなドヤ顔をしていたのではないでしょうか。俺知ってるぜ!みたいな(笑)
まぁ、映画の中ではさすがに背骨は折れてまではおらず、ちょっとズレただけのようですが。

ちなみに、原作では、ベインは2代目バットマンに倒された後、改心して、復活した初代バットマンと共闘したり色々するみたいです。

冒頭の博士誘拐のシーンについても、ちょっと書いておこう。
持参した死体に博士の血を輸血したのは、博士の死体として偽装する為。
部下の一人に「お前は残れ」と言ったのは、飛行機に乗るときにCIAの人が「乗客はあと一人だ」って言ってた為。死体の人数合わせ。あと、ベインのカリスマ性を描く演出の為(笑)。
というか、日本語字幕だと「お前は残れ」だけですけど、元の英語のセリフではこういう残る理由までしっかり語られています。

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【奈落】

あの牢獄は突っ込みどころ満載。(笑)
中でも、囚人の食事だのなんだの、いったい誰が運営してんのよ?ってのが最大の謎かな。

そういえば脱出方法として、命綱無しで飛べ、って、ただの精神論なように聞こえますが、考えてみれば普通に理もある話なんですよね。
縄って意外と重いじゃん。
綱引きとかやった事ある人は分かるよね。
あんなの腰に巻いてたら、そりゃ重くて飛距離が縮まります。
一方、失敗すれば死、という恐怖で体が縮こまってしまえば逆効果。
命を顧みずに最大限生きる努力をする、だから強くなる、という感じなんですかね。相反する内容のようですが。

あの登るときの掛け声、デシ、デシ、バサラ、バサラ!は、deshi(deshay?) basaraと言っているそうで。
アラビア語で「登る」、「飛び立つ」という意味だそうで。

あと、よく言われているのが、どうやってブルースは奈落からゴッサムに戻ってこれたか?ですが、いいじゃん、そんなの。(笑)
ブルースは世界中を貧乏旅行(?)して、最後にはヒマラヤの謎の国際的な忍者組織で修行して、次期リーダーと見込まれるまでになった挙句に、思想の違いから組織を一人で壊滅させちゃった男だぜ?
戻ってくるためのちまちました努力なんかすっ飛ばして、さらっとセリーナの前に現れるからかっこいいんじゃないですか。
あの時のね、セリーナの、心底驚いたし嬉しいけど、全然驚いても嬉しくも無い風を装ってる目がね、良かったですね。


【セリーナ】

セリーナといえば、作中、キャットウーマンという呼び名は一度も出てきません。
泥棒猫と呼ばれたり、バカ猫と呼ばれて憤慨する場面はありましたが。
サングラス(バイザー?)を頭の上に上げると猫耳っぽくなる、というギミックが面白かった。

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【核融合炉、中性子爆弾】

放射能とかいろいろあるだろうに軽く描かれているのが日本人として云々~、という声や対する反論が耳に入るわけですが。
胡散臭い意見もいろいろある中で、何がホントなんだか、さっぱり。
でも自分が調べた結果を、一応書いておきます。

作中に出てきた「核融合炉」はウランやプルトニウムを使う「核分裂炉」に対して、水素やヘリウムを利用するため放射能はほとんど出ず、放射性廃棄物もあまり出ない技術で、実際に開発が取り組まれてる、らしい。
一方で、劇中で、それを作り変えてなぜか中性子爆弾が出来ていたわけですが、中性子爆弾とは、爆発力は通常の原爆よりは弱い代わりに、中性子線(透過力や人体への影響力が大きい放射線)が多量に飛散するように設計された原子爆弾、だそうです。
以上の特性を誇張する形で、過去、冷戦の最中には、街を溶かしたり吹っ飛ばしたりすることなく人間だけを殺す「クリーン」な爆弾、という、なんとも歪んだPRがなされたとの事。
むしろ非人道的な兵器だと思うんですがね。
いずれにしても、バットマンが生き延び、ゴッサム市も被害が無かった事について、クリーンな中性子爆弾だったから大丈夫だったんだよ!という説は間違いっぽい。

そもそも、不安定な状態で爆発時期も不確かな核融合炉のはずが、いつのまにか敵味方の双方が秒単位で爆発タイミングを把握しているのも、超ご都合主義。
爆発範囲半径10kmの原爆を1分で市街地に影響がないほど遠い沖合へ運んでみせるのは・・・、1分で10キロ、最低でも時速600キロ=マッハ0.5(音速は時速約1,200キロ)。
まぁ、不可能ではない、か。
でも現存するヘリコプターの最高速度が時速400キロちょい、噂のオスプレイでさえ最高時速550キロほど。
バットすげー。


まあね、他にも至る所で突っ込みどころや不満が語られてはいますが、

最後にロビンが起動したバットケイブの床に持ち上げられていって画面が真っ黒となって幕、の時のゾクリとする感覚、まるで吠えるライオンキングみたいにうおおおおおって思っちゃう感覚、それがあればあとは何でもいい、と思うんですよ。俺は。





【蛇足】
映画館で観た時、最後の最後に画面に登場する、「字幕:アンゼたかし」の異常な存在感は可笑しかった。w



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2012年12月21日 (金) 21:50 | このエントリーを含むはてなブックマーク はてなブックマーク - 有楽町。 | | | Edit |
さっき近くまで来たついでにビックカメラに寄ったのだが。
今日はノーガードで立ち寄るべき場所ではなかったらしい。(笑)
特に、スルーしたおもちゃ売場フロアを始めとして、クリスマスムードが実に濃厚なこと!\(^O^)/

その直前に、友達から

「さんたさんが三連休出勤をプレゼントしてくれた・・・うれしーヾ(`△´#)/」

というメールが届き、それに対して

「わしにもじゃ!今年のサンタは気前が良いのぅ!ヾ(`△´#)/」

と返信した俺のような人間が行くと、なんとも微妙な気持ちにさせられるものだ。
まぁ、変な悟りを開くつもりも無いけどな!(強がり)www

ちなみに、劣化して破けたマウスパッドの代わりを買ったんだ。それだけ。
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